ドイツカンマーゾリステン

ドイツカンマーゾリステン
栄の宗次ホールに聴きに行きました。

  1. モーツァルト : ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ第1番 K.423
  2. ブラームス : チェロソナタ第1番ホ短調 op.38
  3. シューマン : ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47

実は聴いたことのない曲ばかりでした。愛聴しているシューマンの曲はピアノ重奏曲だったのでした。ブラームスはヴァイオリンソナタやヴィオラソナタはよく聴いていましたが、チェロは聴いたことがありませんでした。またモーツァルトを聴くと睡魔に襲われるという性質もあり、聴くまではちょっと不安でした。

しかし演奏が始まってみると、モーツァルトがすごくよかったです。ヴィオラの曲ってソロの曲だと不得意な高音域(そしてもちろん主旋律)が多かったり、四重奏では得意な伴奏音形を奏でてもチェロに隠れたりして、ヴィオラのいい音域があまり聞こえないものですが、この曲は違いました。ヴィオラならではの伴奏音形や対旋律がちょうどいい音域のところで生き生きと聞こえて来るのです。こんなにヴィオラ冥利に尽きる曲があったとは驚きでした。それに吉田馨女史のヴィオラの音色が、G線あたりが特にふくよかな鳴りでとても好みでした。あんまり良すぎてやっぱり瞼が重くなって来てしまいました…。至高の時でした。(※でも眠ってませんよ!)

次のブラームスは、ヴァイオリンソナタやヴィオラソナタのような曲を期待していたのとは外れた曲でした。聴きながらドヴォルザークのゴミ箱を漁った方がいいんじゃないの?なんて考えたりしてました。(そういえば今日の名曲探偵アマデウスは、ドヴォルザークの「新世界から」だ。) もっとホールの残響が少ない方が音形や曲の構造がよく聞こえて理解できたのかも。2楽章のトリオは面白かったです。

シューマンはやっぱりシューマンで、とても気に入りました。CD探してみます。

ということで、やっぱりびよらーな私としては、大満足な演奏会でした。

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ところで今日の名曲探偵アマデウス、最後に「新世界から」の第4楽章をじっくり聴いたのですが、「ffで第1楽章と第4楽章の主題が激しい応酬を繰り広げる」に続く部分の最後に『第2楽章の冒頭の和音が短調で現れる』ってテロップを出して欲しかったなあ。それ以外は今日も充実していて面白かったです。

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【名フィル/タコ】15番&チェロコン1番

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名フィルの定期演奏会に行ってきました。今年生誕100年ということで、オール・ショスタコーヴィチ・プログラムです。おめあては、「交響曲第15番」と「チェロ協奏曲第1番」です。「交響詩『十月革命』」はおまけ。

※以下、「ショスタコーヴィチ」は「ショスタコ」または「タコ」と略すことがあります。

オール・タコなので、てっきりタコヲタク風体の人ばかりで客は少なめかと思いきや、普段ショスタコーヴィチなんか聴かなそうな普通のご年配の方も結構多かった。お気の毒ではある。(?) 席もいっぱいだが咳もいっぱいだ。聴きたくないから遠慮がないのか。

と思いつつも、私も15番の2楽章と4楽章で喉が苦しくなった。ホールが乾燥しているのか、何かウィルスでも浮遊しているのか…。でも大丈夫、私は曲をよく知っているので強奏のところまで我慢してシンバルに合わせて咳をした。自分でも咳が聞こえなかったくらいだから成功です。チェロ協奏曲の時に喉が痛くならなくてよかった。

各曲の感想:

交響詩「十月革命」

あんまり好きな曲じゃないんだけど(革命成功→勝利の凱歌って内容がくどい)、きびきびしていて演奏はよかった。

チェロ協奏曲第1番 独奏 / ソル・ガベッタ (若っ!)

独奏チェロの音が小さくて聞こえないことも。というか、「ホルンもっと小さく!」(「のだめ」の千秋風に)。チェロの音色は豊かでした。弾き方がとってもシャープ。2楽章であまりに気持ちよくて私は眠っちゃいそうでした。前の席のお婆さんが寝ていたのはたぶん退屈だったんでしょうけど…。オケもよかったですよ。

チェロ独奏アンコール: ヴァスクス作曲 「チェロのための本」より

四谷怪談かと思いましたが…れっきとした曲でした。独奏者がヴォカリーズを歌い、チェロの重弦と合わせて3声になるところが最高のクライマックス、神秘的ですばらしかったです。声も綺麗! でも最後はやっぱり四谷怪談…

交響曲第15番

第1楽章の最初の方で木琴の音が違うような???鉄琴が大きすぎ?第4楽章のテンポが速すぎて打楽器のパターンがせわしなさすぎ。神秘的な終わり方が好きなのにイマイチ…。それに2回喉が痛くなって苦しくて集中できなかった……。というところを除けば、まあまあ楽しめました。裏ネタで楽しみにしていた、指揮者の広上淳一のおもしろい顔の表情もやっと見れたし。

このプログラムの構成だと最後にアンコールがないのは当然だろうけど、ショスタコが耳に合わない一般人のご年配の方々のために、お耳直しに敢えてアンコールがあってもよかったと思う。ウィリアムテル序曲のスイス軍の行進のところだけとか。そんな一般の年配の方々は終演後「趣味に合わんわ…」とかブツブツ言いつつそそくさと帰って行くので、人の波にもまれて私はアンケートを書くことができなかったです。なので、ここで書きます。

「私は満足だったので、またショスタコーヴィチを取り上げてください(7番とか)。広上さんも来て下さい。ソル・ガベッタさんもしらかわホールに来て下さい。」以上。

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ヒラリー・ハーン@しらかわホール

Cd

6/11、しらかわホールにてヒラリー・ハーンのヴァイオリンリサイタルでした。ピアノ伴奏はイム・ヒョスン(以下、林さんと表記)でした。

普段はそんなにいろいろ室内楽を聴かないので、今回は知らない曲ばかりでした。ということで予習用CDを買いました。


  • イザイ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番。(Vn.Zimmermann)5日前に購入。難曲で聴きにくいが、音が途切れがちな対旋律を脳内で繋いで聴くと…なかなかいい曲ではないですか。第2楽章が最初に気にいった。

  • エネスコ/ヴァイオリンソナタ第3番「ルーマニア風」。(Vn. Bismuth)1日前に購入。一夜漬けかよ。なんか頭に入らない。

  • ミルシティン/パガニーニアーナ(Vn.クレーメル)1日前に購入。一夜づ(略)。要するにパガニーニの主題による変奏曲なので、予習しなくてもいいかな。

  • モーツァルト/ヴァイオリンソナタ K301(Vn.ハーン, Pf.ナタリー・シュウ(以下、許さんと表記))5日前に購入。最初の4小節は朝の連続テレビ小説みたいだなぁ。

  • ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第3番(Vn.クレーメル, Pf.アルゲリッチ)1日前に購入。一(略)。とりあえず第3楽章だけ覚えた。なかなか充実した楽しい曲。

ということで、1日前にCDを買った曲はあまり予習できませんでしたがまあいいか。で、いよいよハーンの演奏です。初めて生で聴くので感激です。私の席は距離的にはちょうど真ん中でしたが、目の前が通路で空間が空いているのと、視力がよいためによく見えました。


イザイ

超絶技巧をいとも簡単に流れるように弾き、まるでオルガン曲のよう。予習したCDの演奏以上にイザイとバッハの距離が近く感じた。対旋律も澱みなく美しい。プログラムのインタビューによると、次の次の次くらいにCDが出そうなので楽しみです。

エネスク

第一楽章は、ハーンの演奏があまり民族音楽っぽくなく、ん〜?。ピアノの林さんはいい感じでした。顔の表情も面白い。2、3楽章は楽しめた。

パガニーニアーナ

プログラムによると、「ブロツキー先生によると本人の演奏は毎回違っていたそうで、私も毎回違う演奏をしたいと思っています(要約)」とのこと。しまった、もっと細かく予習しておくべきだったか。でもあまり予習していなくても楽しめました。

モーツァルト

モーツァルトを聞くと睡魔が……。弾き方が高尚すぎるのかも。そういう意味ではピアノも許さん(ナタリー・シュウ)の方がいいかも。いやまあその。

ベートーヴェン

モーツァルトよりはハーンに合っていると思う。堪能しました。

アンコール/アルベニスのタンゴ

「アルベニスノゥ、タンゴデス。」 え〜っ、このプログラムの流れなら、「バッハノゥ、ラるゴ」がいいのに、プログラムの最後と最初が繋がるし、と思いましたが…。でもピアノの林さんの演奏ももっと聴きたかったので、これでいいのだ。優雅でした。

アンコール/プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋〜マーチ

「コレデ、サイゴデス。」 これまた謎な選曲?。ロックしてました。ハーンは、バッハとかこういう系の曲(タコとかプロコ)がよいと思う。

終演後。
サイン会が開かれました。書きなぐり(写真参照…)のため、思ったより回転が早かった。自分の番の直前に「ピアノの林さんのサインも貰おう」と思いたち、急遽カバンからプログラムを出そうとしましたが間に合いませんでした。というか、なんかみんな林さんにはサイン貰ってない…。もう一回並んで……というのは、ゆるされませんでした。ああ、最後の最後に残念でした。

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ホルスト「惑星」(名フィル定期)

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9/21 名フィルで ホルスト「惑星」を聴いてきました。初めてです。

一番のお目当ては「海王星」。舞台裏に女声合唱を配置するのですが、きっとどこからともなく聞こえてくるんだろうな…と思ったらそうでもなくて結構指向性のあるリバーブ音って感じ。それでも自分の席が悪いため扉の向こうで歌っている合唱団が全く見えなくて神秘的。これだけでもよかった。最後に舞台裏に通じる扉を閉めて合唱がデクレッシェンドしていくわけですが、何回くりかえすと決まっているわけではなくて消え入るまで繰り返すので、聴衆はみんな息を殺して聴いています。そうして、ああこれで最後だなと思った瞬間よりも更に小さい音で延々と繰り返して、ホントの無音の彼方へ消えていったのが、実演でしか聴けない体験でとても驚いた。CDだとオールトの雲の中へ消えていく…といった趣なのですが(それでもめちゃめちゃ遠いよ…)、実演だともっと更に外側のホントに何もない空間まで飛んで行ってしまったように感じました。とてもよかった。すばらしい。

名フィルのコンサートなのに、女声合唱のことばかり書いてスミマセン。

火星は弦のキザミの音が長めで、愛知芸術劇場はただでさえ残響音が長いのでこれはちょっと輪郭がわからなすぎ。第一主題が再現されるところのヴァイオリンのG線の弾きっぷりは視覚的に面白い。CDだと全然聞こえないんだけど。オルガンが全然聞こえなくてがっかり。

水星は結構揃ってて楽しかった。
木星はノリノリで楽しかった。木管のアルペジオが好きなのに聞こえなくて残念。
土星もよかったね。低音が。でも鐘のシンコペーションはやっぱり合わないね…。

ということで、こういう曲はやっぱり生がいいなあという結論。また機会があったら聴きに行きます。

ところで、プログラムに「クラシック音楽受容のポップス化について─『惑星』の場合」というコラムが載っていて、

今夜の演奏でも「木星」のこの andante mestoso のメロディを聴きながら意識の中でこの詩(引用注:平原綾香のジュピター)を巡らす聴衆も少なくないだろう。それは悪くないどころか、実に結構なことだと思う。
とある。

あの〜「天王星」のある部分で関係ない詩が聞こえてしまうのですけど…。

それは悪くないどころか、実に結構なことだと思う。

いや、(このコラムのせいで思い出してしまって)笑いをこらえるのが大変だったんですけど…。

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大井浩明オルガンコンサート(1)

200506166/16の「京都大学創立記念 行事音楽会」 大井浩明パイプオルガンコンサートを聴きに京都コンサートホールに行ってきました。「関係者・ご招待のみ」と書いてあったのに「招待客なんですが」とも言わないうちに玄関で整理券貰えました。え?いいの?と戸惑っていると助教授風の人に「こっちですよ」と招き入れられてしまいました。(ドクターくらいに見られた?来年もこっそり来ちゃおうかな…。)

さて演奏された曲ですが、クセナキスの「グメーオール」がめちゃめちゃ面白かったのでそれだけ書きます。クセナキスの曲は名曲解説辞典なんかに載っている包絡線みたいな譜例と2枚の管弦楽曲のCDしか前知識がなかったので、始まる前は「オルガンだとどうなるのかな」という軽い期待でした。「ほーなるほどーオルガンだとこうなるのかーおもしろいねー」みたいな感じで始まりまして、次は…(その次のインパクトが強すぎて忘れました)ということで略。さて、曲が盛り上がってきたところで譜めくりのお姉さんが突然木の板を取り出して鍵盤の上に置き始めました。パイプオルガンは鍵盤が何段もあって更にペダルもあるので取り出した板は都合3枚。それで木の板を押さえるとすべての鍵盤が押さえられるわけですね。すごい音でした。グオオオオオオオオ。お客さんが何人か帰りました。大井さんが別の現代のオルガン曲を聴いたときに思わず「波動砲発射!」と叫んだそうですが、私はこのとき心の中で「ワープ9!」と叫んでいました。ヤマトではなくてスタートレックの方です。しかし後ろからロミュランの戦艦が迫っているのでもっと出力を上げなければいけません。でもこれ以上は設計上ムリです! そこでもう最後の手段!人間の本能でしょうかワープコイルを手で激しく揺さぶります! (ここで現実には鍵盤に乗せた木の板を上下に揺らしていました。これで全黒鍵と全白鍵でトレモロができます。)グジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャーーー♪゛。そしてついにワープ9.975に到達! しかし制御不能! ロミュラン艦を振り切ったものの未知の宇宙域へ飛んでしまいました…。(音楽は音色をいろいろ変えつつ密度の薄ーい雰囲気。管弦楽だったらいいかも知れないが、オルガンだとオルガンだと音のアタックやリリースが堅いかなーとか思ったりなんかして…。)そんな雰囲気が長く続くものだから、このまま終わるのかなぁ…などと他事を考えだしたりしていると、またまた木の板が登場! グオオオオオオオオーーーグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャーーー♪゛そう、前と逆のコースをワープ9.975で辿り、無事もとの宇宙へ帰還できたのでした。めでたしめでたし〜。------------以上、グメーオールの解説おわり。工工エエェェーーーッ。(つづく)

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